読むポッドキャスト

全てはエンタメだ!年齢を重ねて辿り着いた、人生の本当の意味

柳澤大介はマーケティングのプロであり、その豊富な知識と情報分析に基づいて「賢い経営戦略」を練り上げるスペシャリスト。安田佳生は境目研究家を名乗り「おバカな人ほど儲かる時代が来る」と断言する変わり者。
ある意味真逆な思想を持つ二人が、世の中の様々な経営戦略について独自の視点から意見を述べ合う番組が「賢い戦略vsおバカな経営」です。

読むポッドキャストでは音声番組の内容を読みやすく要約してお届けしています。

第12回は「生きるため、家族のために働くという嘘」です。

サマリー

  • 生活必需品と娯楽を比べれば、時間もお金も娯楽に費やしているのが人間
  • 生きるためではなく人生を楽しむために働く、面倒や苦労すらエンタメである
  • ゲームであることを忘れて“リアル”に没入するのは危険、何事も楽しもう!

“無駄なこと”ばかりに時間もお金も使っていますよね?

安田:今日は「人は何のために働いているのか」というテーマを持ってきました。

例えば電車で会社に向かっている会社員の方に「すみません、少しお話を聞かせてください。何のために働いているのですか?」と尋ねたら、すごく怒りながら「そんなの食っていくために決まっているだろう」と言われる気がします。
 

柳澤:はい。
 

安田:でも私は「生きるため」や「家族のために働いている」というのは嘘だと思っています。なぜかというと、人間は生きるために必要なものにはお金も時間もかけないからです。

お米の値段が少し上がっただけで「買えない」などと言うのは嘘。コンビニのスイーツを買ったり、ガチャをやったり、映画を見たりといった生きていくために必要のないものにお金をかけて、生きていくために不可欠なお米・電気・ガソリンなどには極力お金をかけないのが人間です。

「生きていくために必要ないこと」のためにストレスを溜めながら働いているのが人間だと思っているのですが、柳澤さんはどう思いますか?
 

柳澤:私は思春期の頃に「何のために生きるのか」と考えることが多かったんです。「やりたくもない勉強を、なぜ毎日やらないといけないのだろう?」と、高校の授業中に考えて悶々としていて。

結局いまは何のために生きているのかというと、家族のためというのもそのうちの1つですが、自分の人生を楽しむためです。

「人生=エンターテインメント」のようなイメージで考えていて、楽しいことも辛いことも悲しいことも含めて毎日の全てがエンターテイメントだと思っています。“人生を楽しむために生きている”という結論に私は達しました。
 

安田:すごいですね。私は58歳くらいで同じことに気が付きました。
 

柳澤:10代の頃は漠然と疑問を抱いていただけで、結論に辿り着いたのはここ数年の話ですが(笑)

人生は楽しむためにある。働くことも、エンタメの1つ

安田:何のために生きているのかと言ったら、やはり「楽しむため」ですよね。冷静に周りの人間を観察すれば自ずと出る結論ですし、自分が今までにお金を出して買ってきたものや時間をかけてやってきたことを目の前に並べてみたらよく分かると思います。

「生きるために絶対に必要な買い物だった」「絶対に必要な行動だった」と言えるものなんて、無駄なことを全くやらない人でもせいぜい2〜3割くらいだと思います。ほとんどは無駄なことをやっているし、そもそもビジネスの根幹は「無駄」だというのが私の考えです。

例えば日本人の髪の毛は黒いですが、それをわざわざ茶髪にしたがったり、逆に茶髪の人は黒くしたがったりしますよね。くせ毛の人はストレートにしたり、ストレートの人はパーマをかけたり。
 

柳澤:はい。
 

安田:そのまま食べればいいものを、スネ肉などの硬くて食べられない部位を3日も4日も煮込んで、高いお皿に乗せて高いソースをかけて何万円という料理にするしそれを食べる人もいます。これを無駄と言わずして何が無駄なんだ?という感じです。

結局は無駄を消費する楽しさこそ人間たる所以なんです。
 

柳澤:硬い肉を何日も煮込んだというストーリーを聞くだけで食べたくなります。わざわざ食べる必要がなくても、簡単に調理してすぐに食べられる肉よりも高いお金を出してストーリーとセットで食事をしたいのが人間ですね。
 

安田:不安や怖いことは嫌ですけど、お金持ちの家に生まれて運動神経が良くて男前で性格も良くて分相応に幸せに生きてきた人の話なんて映画にはならないですよね?遊園地に行けばジェットコースターやお化け屋敷などにお金を払い、恐怖と不安を買うんです。

筋トレだって同じで、仕事で重いものを運ばせたら文句ばかり言うのに、わざわざお金を払って重たいものを持ち上げたりします。お金を賭けないでやると面白くないから賭け麻雀や賭けゴルフをやる人がいます。

完全な遊びだと思うとどこかで冷めてしまうので、絶対に落ちないと分かっているジェットコースターや本物のお化けではないお化け屋敷から得られる恐怖は抑え気味になります。リアルな社会も実は遊園地みたいなものなのですが、それをリアルだと信じ込むことでよりスリリングに楽しくなっているのが人生だと思います。

作られた経済ゲームというか人生ゲームのようなものだと思えば、全てはエンタメですよ。
 

柳澤:そう考えると、仕事もすごく良く出来たエンタメですよね。
 

安田:そうなんです!
 

柳澤:でもそのように捉えられている人は少ない気がします。

リアルさは楽しむための要素。ただのゲームであることを忘れてはいけない

安田:エンタメをリアルだと信じているから楽しくて、「ゲームなのだ」という感覚をなくしてしまうと逆に楽しくなくなってしまうのです。ディズニーランドに迷い込んでしまって事情の分からない人はその場を楽しめませんよね。
 

柳澤:あはは!
 

安田:いきなりすごいスピードで落ちていくアトラクションに乗ったら心臓麻痺で死んでしまうかもしれません。楽しむためには「これはゲームなのだ」ということをどこかで分かっている必要があります。

上司の小言を聞いて給料をもらいながら生活するゲームの世界にいるのに、楽しまずに本当に我慢して病気になってどうするの?と思ってしまいます。遊びなのだから、そこまで本気でやってはいけないんです。
 

柳澤:そうですね。でもその境地までいける人は人口の半分もいない気がします。
 

安田:でもね、きっと死んだ後に「ゲームだったのか、もう少し楽しんでおけばよかった」と気付くはずです。死なないとゲームだったことが分からないようになっていて、分かってしまうと楽しめないからあえて「ゲームではない」という暗示がかかった状態で生まれてきているんです。
 

柳澤:うんうん。
 

安田:死んだら「安田が言っていた通りだった、本当にゲームじゃないか!」と分かるはずなので、生きるためや家族のために働くことは素晴らしいですが、そこに本気になりすぎてはいけません。
 

柳澤:盲目的にそう思いがちですよね。
 

安田:聴いている方を怒らせてしまったかもしれませんが、「所詮遊び」と思って生きていきましょう。本日は以上です、どうもありがとうございました。
 

柳澤:ありがとうございました。

 


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