読むポッドキャスト

「できることなら潰したくない…」社長の最後の願いを叶える新たなマッチングビジネスを作りたい

柳澤大介はマーケティングのプロであり、その豊富な知識と情報分析に基づいて「賢い経営戦略」を練り上げるスペシャリスト。安田佳生は境目研究家を名乗り「おバカな人ほど儲かる時代が来る」と断言する変わり者。
ある意味真逆な思想を持つ二人が、世の中の様々な経営戦略について独自の視点から意見を述べ合う番組が「賢い戦略vsおバカな経営」です。

読むポッドキャストでは音声番組の内容を読みやすく要約してお届けしています。

第6回は「ニッチな会社を売買できるメルカリ」です。

サマリー

  • 誰かの不用品がメルカリで売れるように、小規模企業の買収もニーズ発掘の余地がある
  • 廃業で終わらせたくない売り手の気持ちに応え、買い手は少額で事業を始められる
  • 売り手も買い手も集められそう、あとは法律関連に強い方の参画をお待ちしています!

1人でも価値を感じてくれれば、物は売れる

安田:柳澤さんは集客・販売のスペシャリストですが、やはりそういったお仕事が多いのですか?
 

柳澤:ほとんどの会社が集客に困っているので、仕事の内容としては集客が一番多いですね。
 

安田: そうですよね。以前はメルカリでお仕事をされていましたが、その時のお仕事も集客ですか?
 

柳澤:メルカリではメルペイという新規事業の立ち上げのために、加盟店開拓の営業組織を創る仕事をしていました。
 

安田:なるほど。メルカリに在籍していた経験がある柳澤さんに是非聞いてみたいのですが、メルカリでは普通だったらゴミになってしまうような、例えばトイレットペーパーの芯などでも売れるじゃないですか。

これは必要とする人がいるからで、幼稚園や保育園で工作をするために「家に余っているトイレットペーパーの芯を持ってきてください」と言われても手元にない場合などにメルカリで買うんです。

必要だという人がいればゴミはゴミではなくなるというのは、空き家問題にも活かせそうだなと思っています。ボロボロで「タダでもいらない」というような家が日本中に沢山ありますが、たった一人でもそこに住みたいと思ってくれれば解決するんです。
 

柳澤:はいはい。
 

安田:庭をすごく素敵にするとか、空き家の周りの「ここのラーメンがおいしい」「この公園のこのベンチに何時何分に座って飲むコーヒーが最高だ」といったライフスタイルとセットで売って、たった一人でも「そこに住みたい」と思ってくれればそれほど高い値段を払ってくれなくてもありがたいことなんです。

私が今日相談したいのは、会社やお店のオークションについてです。廃業などでなくなる会社は沢山ありますし、後継者がいなくてファンがいても店を畳まざるを得ない中華料理屋や定食屋さんなどもあります。

通常のM&A市場にはない小規模案件をマッチングさせる構想

安田:M&Aをする会社も増えてきましたが、やはり最低数百万くらいで売買されないと仲介する人も旨味がないですし、そもそも買う意味がありません。「それなら自分で作った方が良い」となってしまうからです。

でも、10円や100円や2,000円などで会社やお店が売買されることにも、もしかしたらすごくニーズがあるのではないかと思っています。ほんの少しでもお客さんがいたり、サイトや商品や会社の名前が決まっているというだけでも価値があるかもしれません。

誰か1人でも「その会社を引き継ぎたいです」と言ってくれたら成立するので、数十円や数千円だとしてもせっかく作った会社が売れたり引き継げたりしたら嬉しいはず。会社を作るには20〜30万円くらいのお金がかかるので、5万円以下の会社は結構売れそうな気もします。どう思いますか?
 

柳澤:会社を買う際に怖いのは、表面的にはわからない負債がどれくらいあるのかという点ですよね。
 

安田:トイレットペーパーの芯に借金はついてきませんけど、会社には借金があるかもしれませんもんね。
 

柳澤:単純に後継者不足なだけの会社であれば良いと思いますが、それ以外にも譲りたい理由がある場合は目利きが必要になるはずで。
 

安田:そうですね。「実は地震で崩れそう」なんてお店は困りますから、最低限のチェックは必要だし1円や2円というわけにはいきませんね。

メルカリが個人と個人を繋げることで通常の中古品売買市場には出てこなかった物に商品価値を付けたように、仕組みをちゃんと整えてM&Aに出てこないような案件を扱ってみるのはやはり面白い気がします。

そこから始まって普通のM&A案件が出てくることもあるでしょうし、そんなインフラがあっても良いと思いませんか?
 

柳澤:なるほど。M&Aの仲介会社が手をつけないような小額の案件を、負債も含めて全部オープンにした上で人手を介さず売買できるようにするんですね。
 

安田: そうですね。借金があるとしてもその分の現金もあるとか、1,000万円の負債があるけれど現在のお客さんだけで年間300万円以上は確実に利益が出るといった状況で、しかし事業として売却・購入するほどの旨味はない案件を想定しています。

「引き継いでくれるのであれば、潰さずに残したい」という気持ちの問題を解消したいんです。空き家なども同じで「両親が大事に住んでいた家だからできれば誰かに大事に住んで欲しい」といった想いがあります。

新たな事業売買プラットフォームの実現へ、残るピースは法対応のみ?

安田:今までは一人起業の会社なんて買っても意味がないという感じでしたが、例えば私が境目研究家としてのSNSやサイトも全部ひっくるめて売ってある時「安田佳生Ⅱ」みたいな人が出てきても面白いと思いませんか?
 

柳澤:そんな発想をする安田さんが面白いですよ(笑)。
 

安田:100%マーケットを引き継げないとしても、自分で工夫したら食べていくくらいはできるようになると思います。
 

柳澤:最初のお客さんがつくまでが難しいですが、それをある程度計算できた状態で始められますしね。高齢の方がやっていた会社を若い人が引き継いだら、急激に伸びたりするかもしれません。 
 

安田:ユニクロだって、柳井さんが引き継いだときは商店街のイチ衣料品店でした。夫婦や家族でやっているだけの零細企業でも、引き継いだ人のやりようによっては一気に伸びたりすることだってあるんです。

事業として大きく伸ばさなくても、「家族で商売をやりながら生きていくのが理想です」という人もいるはずで。
 

柳澤:そうですね。
 

安田:誰かやってくれないかな?と真剣に思っているのですが、やはり法律や借金の部分が障壁になるんですかね。
 

柳澤:マッチングビジネスになるので、売りたい会社をいかに増やすかが肝でしょう。
 

安田:売りたい方は沢山ありそうな気がします。
 

柳澤:売りたい会社がちゃんと集まれば、買いたい方は勝手に集まってくると思います。
  

安田:買いたい方を集める方が難しいと思っていました。
 

柳澤:売り主がいれば買い手は自然に集まるはずで。マッチングビジネスを伸ばすコツは男女の出会い系サイトでよく例えられるのですが、男女両方増やそうとしなくても、実は女性会員さえ増やせば男性会員は自然に増えるんですよ。
 

安田:なるほど。
 

柳澤:マッチングビジネスは特定のKPIを特定できれば、自然と伸びていくビジネスモデルなんです。そのKPIを見つけるのが難しいのですが…。
 

安田:売りたい方を集める自信はあるので、私と柳澤さんが組めば実現しそうですね。
 

柳澤:ははは!フルコミットしないといけませんけどね。
 

安田:法律関係で手を組んでくれる弁護士さんは是非ご連絡ください、メルカリを超える会社を一緒にやりましょう(笑)本日は以上です、ありがとうございました。

 


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