スキルより自己コントロール力|副業に向いている人・向いていない人
柳澤大介はマーケティングのプロであり、その豊富な知識と情報分析に基づいて「賢い経営戦略」を練り上げるスペシャリスト。安田佳生は境目研究家を名乗り「おバカな人ほど儲かる時代が来る」と断言する変わり者。
ある意味真逆な思想を持つ二人が、世の中の様々な経営戦略について独自の視点から意見を述べ合う番組が「賢い戦略vsおバカな経営」です。
読むポッドキャストでは音声番組の内容を読みやすく要約してお届けしています。
第14回は「副業に向いている人・向いていない人」です。
サマリー
- 会社員一本足はリスクが高い。だから全員に副業を勧めたいが、実際には明確な向き不向きがある
- 発注する側になってわかったのは、納期に遅れる人・レスがない人は「他の仕事も全部そう」という事実
- 分かれ目はスキルではなく自己コントロール力。会社員のうちから自分を管理する練習を始めればいい
「発注する側」になって見えた、副業の向き不向き
安田:今日はぜひ話してみたいテーマがあるんですが、副業に向いている人と向いていない人、どんな人なのか。私は基本的に全ての人に副業を勧める立ち位置で、会社員一本足は危なすぎるだろうという人なんです。
柳澤:はい、私も同じ意見です。
安田:全員が自分の会社を作って、別に会社を辞めなくてもいいので、雇われじゃなく自分で商売すればいいのに、と思っているんですが、やっぱり向き不向きはあるとも思っていて。柳澤さんは会社員も副業も起業も全部経験しているので、意見を聞きたいわけですよ。
柳澤:僕が向いている・向いていないを考えるようになったのは、自分の会社で発注する立場になった時なんですけど。業務委託で、本業がある方に週末や平日の朝や夜に手伝ってもらうことが多いわけですよ。起業して2、3年ほどは、ずっと元々の同僚にお願いしていました。
安田:はい。
柳澤:なのでスキルが高いし、一度一緒に働いているので信頼関係もあるし、能力もわかっている。阿吽の呼吸で思った通りに進んでいくんです。ただ、会社が成長していくのに従って、その人たちだけだと突発的に仕事が入った時に捌けない。それで、彼らからの紹介で何名か副業で手伝ってもらったことがあるんです。
安田:それで問題があったわけですね。
柳澤:知っている人からの紹介なので、それなりに信頼できるだろうという前提はあったんですけど、あるとき新卒2年目くらいの方が入ったんですよね。要は、本業がまだままならない状態。だけど副業にも挑戦してみたい、と。
安田:はい。
柳澤:実際、結構な問題になりまして。いつも通りチャットで仕事の依頼をして、複雑なものはオンラインで打ち合わせして説明して。通常だったら1週間くらいあれば思った通りの成果物が来るものが、1週間経っても来ない、2週間経っても来ない、1ヶ月経っても来ない、ということが続いたんです。
安田:最悪ですね。
柳澤:他のメンバーは全員できていたので、よほどプライベートか本業で不測の事態があったのかなと思っていたら、結局、他に依頼した仕事も質が低くスピードも遅かった。
安田:ルーズってことですね、締め切りに。
柳澤:はい。ただ、Zoomで画面越しに話す分にはすごくしっかりしているんですよ。
安田:まあ、関係ないですからね。
柳澤:なので副業する人は、本業である程度実績を出している人じゃないと、やってもかえって逆効果かな、という印象です。
納期とレスがルーズな人は一発アウト
安田:私も人を雇ったことがありますし、一人でやるようになってからも同じように外注するんですけど、最初は納期も品質も価格も、この人だったら間違いないという人に頼むんです。でも、それ以外を開拓すると問題がよく起こります。
柳澤:そうなんですよね。
安田:1番はやっぱり納期で。品質は自分に見る目がなかったということになるんですけど、品質は悪くないのに納期にめちゃくちゃルーズな人は、どんなに安くてスキルが高くても一発アウトですね。
柳澤:納期もそうですし、返信がないのも論外です。
安田:自分の仕事だったらまだいいですけど、お客さんの仕事を振っていたりもするわけなので、それはちょっとありえないというか。
スキルより「自己コントロール力」
安田:柳澤さんの「本業で成果を出している」というのはスキル面が大きいと思うんですけど、私は副業や独立でうまくいくかどうかの1番のポイントは、自己コントロール力だと思っていて。
柳澤:自己コントロール力?
安田:例えば納期を守るのも、責任感で徹夜してやる、だと続かないじゃないですか。そうじゃなくて、この品質で、こういう約束をしていて、この期限で、となったら、自分はどういう段取りで動かないといけないのか。ということは、新しくすごくいい案件が来たけど、これは取っちゃいけないな、とちゃんとわかって実行できるかどうか。
柳澤:はい。
安田:もっと身近なところで言うと、毎日ちゃんと歯磨きをしているかとか、お風呂に入るかとか、健康のために「これを食べるのはやめよう」と思ったことをちゃんと守れるかとか。そういう自己管理ができない人は、副業や自営は無理だな、と。私はそう思っているんですけど、どう思いますか。
柳澤:2ちゃんねる創業者のひろゆきっているじゃないですか。毎回遅れてくる、時間通りに来ないことで有名ですけど、あれぐらい突き抜けてしまっていると、ちょっと別なんですかね。
安田:どうなんでしょうね。多分、それだけニーズがあるということなので、それも含めたブランディングができていたり、ひっくるめてもなお買いたいだけの商品価値がある、ということだと思うんですよね。めちゃくちゃ実績のあるお笑い芸人さんが遅れてくるのか、まだデビューもしていない芸人が遅れてくるのかでは、だいぶ違うと思います。
柳澤:それはそうですね。
安田:なんでこんな話をしているかというと、自己管理できない人ってすごく多いな、というのが私の印象で。会社員として評価されてちゃんとやっていても、自己管理ができていなくて、結局は人に管理してもらっている。会社から言われた時間に行って、会社に言われた仕事はやっているんだけど、これは自己管理じゃないじゃないですか。
柳澤:作業ですね。
安田:そうじゃなくて、会社の要望はこうだから自分はどういう風に動かなくちゃいけないのかを考えて、自分で自分をコントロールして結果を出せる。そういう人って会社員にはあまりいないと思うんですけど、そこが多分分かれ目で。
自立すると、誰もコントロールしてくれないじゃないですか。さっきの返信がないとか納期を守らないというのも、上司がいたら呼び出されて「お前ふざけんなよ」ということになりますけど、副業や独立だと誰も言ってくれない。
柳澤:うんうん。
安田:で、静かに仕事がなくなっていく。だから自己コントロールできない人、自分で自分を律することができない人は、向いていないのかな、という感じがしました。
柳澤:そうですね。でも、安田さんの周囲には、そういう方っていなさそうな感じがしますけど。
安田:いないことはないです。ただ、仕事での付き合いはしないですね。
柳澤:そういう方が安田さんに近づいてこない印象はありますけど。
安田:そんなことないですよ。本当にいろんな人が会いに来て、サポートしてほしいとか、一緒にやってほしいとか、いろんな相談をされますけど、仕事で組むかどうかの分かれ道はそこですね。やっぱり私の場合は。
柳澤:自己管理能力の有無ということかー。
安田:スキルよりそっちですね。スキルが低くても、それさえあれば、教えて鍛えていこうと思えます。ということで、もし副業するとか、自営をやりたいという人がいたら、別に今は会社員でもいいので、自分で自分を管理するということをやってみるといいんじゃないかな、と思います。ということで、本日は以上にしたいと思います。どうもありがとうございました。
柳澤:はい、ありがとうございました。
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