40年後の日本人はリッチ?人口減少の原因と影響を考えてみた
柳澤大介はマーケティングのプロであり、その豊富な知識と情報分析に基づいて「賢い経営戦略」を練り上げるスペシャリスト。安田佳生は境目研究家を名乗り「おバカな人ほど儲かる時代が来る」と断言する変わり者。
ある意味真逆な思想を持つ二人が、世の中の様々な経営戦略について独自の視点から意見を述べ合う番組が「賢い戦略vsおバカな経営」です。
読むポッドキャストでは音声番組の内容を読みやすく要約してお届けしています。
第10回は「なぜ先進国ほど少子化になるのか?」です。
サマリー
- 少子化の原因は経済的問題ではなく、豊かな現状に満足していることの現れではないか
- 危機的状況にあるほど出生数が増えた事例は、生物学的な本能の影響も考えられる
- 人口減少による経済悪化が不安視されているが、人口が少ない分1人の資産が増える場合も
経済的理由はただのこじつけ?少子化が進む理由を考えてみた
安田:今日は「なぜ先進国は少子化になるのか」というテーマで話しましょう。日本は少子化が進んでいて、なんとか子供を増やそうとしているところですが私はもう子供が増えることはないだろうと思っています。
現実を見ている学者さんなども「増えない」と言っていて、なぜかというと日本だけでなく先進国はどこも少子化なんです。発展途上国の人口は増えていますが、先進国になればなるほど人口は減少傾向です。
手取りが少なく生活に余裕がないから子育てができず少子化が進むという論調もありますが、私は間違いだと思います。現実的に先進国はみんな少子化なので、ただの勘違いです。
柳澤:そうですよね。
安田:幸せの国と言われている北欧の国でも少子化は進んでいます。移民受け入れなどの短期的な政策で一瞬伸びることはあっても、長い目で見たら人口はどんどん減っているんです。
色々と探しましたが、どうしてこうなるのかを明確に説明している人は見つかりませんでした。私は「豊かになったらみんな子供を産まなくなる」と思うのですが、その理由を考えたら「蜘蛛カマキリ原理」に辿り着きました。
蜘蛛やカマキリはオスの方が体が小さく、交尾の後にメスに食われてしまいます。子孫のために最後は栄養になるのが蜘蛛やカマキリのオスで、繁殖にはものすごい自己犠牲が必要だということの良い例なんです。
そんな自己犠牲を払ってまでなぜ繁殖をするのかを「DNAに刷り込まれた単なる本能」と言ってしまうとそれまでですが、では人間はどうでしょうか?
今が豊かではない途上国の人々が子供を産むのは、子供の世代にもっと豊かになってほしいという未来への願いなのではないかと私は考えています。蜘蛛やカマキリも、実は現状に満足しておらず夢見た未来を子に託している気がします。
逆に今が豊かだと、今の楽しさを犠牲にする必要がありません。「なんで自分が今の楽しさを犠牲にしなくちゃいけないんだ?」と思いますよね。
柳澤:そう思います。
安田:「ご先祖様がせっかくこれだけ豊かな国を作ってくれたのだから、自己犠牲なんて払わずに子供は減らして今を楽しめば良い」と思うはずなんです。どうでしょうか?
生物学的生存率で考える、必要な出生数
柳澤:安田さんらしい発想ですね。私の場合、仮に今がすごく悲観的な状況だったら子供を作りたいとは思いません。
安田:多くの日本人もそう思っている気がします。頭で考えるとそう思いがちですが、実際は焼け野原となって何にもなかった戦後、本当に食糧がなくて生きていけないような時に沢山の子供が生まれています。国ごとに見てもいまだに貧困な国の方が沢山子供を産んでいます。
いくら不景気だとか手取りが少ないだとか言っても、世界的に見たら日本は上から数えた方が早いぐらい豊かです。悲観的な状況だと子供を作ろうと思えないというのも一理ありますが、では年収が高いお金持ちは何十人も子供を作るか?というとそうではありません。これはなぜだと思いますか?
柳澤:私の持論では、後進国では成人する前になくなってしまう人が多いことも影響している気がします。子孫を残すための本能的な行動として多めに産んでいるのではないでしょうか?
先ほど蜘蛛やカマキリの例え話がありましたけど、虫も産んだ卵が全て成虫になるわけではないですし。
安田:生物学的にはそうですね。ライオンや象などの強い生き物はあまり子供を産まない一方で、マンボウのようにただ浮いてるだけでほとんどが大人にならない生き物は億単位の卵を産んだりします。
自然界の摂理で考えれば、戦後などの大変な時期に子供が多く産まれたのは成人になる可能性が低かったという説明もできますね。
柳澤:そんな気がします。
安田:だけど、頭で考えて「もう子供が亡くなりやすい環境じゃないから沢山作らなくても良いや」ということで少子化が進んでいるわけではないですよね?
絶対に子供を作らないと決めている人もいると思いますが、現実的には子沢山の人たちが年収の高い層かというとそんなイメージはありません。するとやはり生物学的に弱い個体が子供を沢山産むというのも事実だと感じます。
一定の水準を超えてあまりにも豊かになると、産まなくなるようなスイッチが入るなんてことはないですかね?実際のところ、先進国の白人男性の精子の数は減っているそうです。
柳澤:へー、そうなんですね。
安田:地球上の大型動物は人間と人間が育ててる家畜がほとんどで、99%人間絡みの動物なんです。地球上に人間が多すぎる状態だから、そろそろ減らしにかかっているのではないかと思います。
柳澤:多すぎるというのはその通りですね。
人口減少は本当に経済を衰退させるのか?
安田:この狭い日本にも1億3000万人近くの人がいて、40年後には半分くらいになると言われています。
柳澤:そんなに減るんですか…。
安田:移民の受け入れを除けば、人口統計ではほぼ確実な未来予想ができるんです。
昔、孫が1人しかいない家族は両親と祖父母で合計4つの財布が全て1人に集まるので超お金持ちだと言われていました。それと同じように、子供が減っていくとご先祖様が建てたビルなどの色々な財産は少ない人数で分けることになるので、相続を受ける側はリッチになっていくんです。
人口が減ったあとの未来はマーケットが縮小して労働者が少なくなり悲惨だと思われていますけど、今の半分ぐらいの人口になった日本はとても豊かになっているのではないかと私は思っています。それまでなんとか生きていたいんですが、無理そうです。
柳澤:そんなこと言わないでください。
安田:私の子供は40年後もまだ生きているはずなので、日本の人口が半分になった時代を経験するんです。
柳澤:長い目で見ると、人口は減ったり増えたりを行き来しそうな気もしますね。
安田:そうですね。日本人がいなくなるなんて言われてますけど、減ったら増えるし増えたら減るものだと思います。
何の結論も出ませんでしたが、本日は以上にしたいと思います。ありがとうございました。
柳澤:ありがとうございました。
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